11月7日(水)、第6回となる裁判が開かれました。この日のメインは、原告団事務局長である明日香壽川先生(東北大学東北アジア研究センター教授)による、大気拡散モデルとシミュレーションについてのプレゼンテーションです。シミュレーションでは、仙台PSの稼働にともなって排出される大気汚染物質によって40年間で760名もの死亡者が出ると予測されますが、ではこの数字がどのように算出されたものなのか、その信頼性はどうかを解説しました。対する被告は、モデルに対する疑問点などをプレゼンしました。
また、原告側は今回提出した第6準備書面で
- PS稼働後現在までの日々毎の発電量及び石炭消費量
- PS稼働後現在までの日々毎の硫黄酸化物、窒素酸化物、オゾン、オキシダント、水銀の各総排出量及び時間に対応した排出濃度のデータ(リアルタイムデータ)
- 使用石炭の水銀含有率
- 日々毎の時間に対応した排出ばい煙中のSPM及びPM5の分布比率
を開示することを被告側に求めましたが、被告はこれらについての資料を提出するか検討することとなりました。このほか、原告の健康被害についての立証時期についても確認することとなっています。
当初予定されていた12月17日(月)の裁判は行わないこととなり、次回は2019年1月16日(水)13:30~16:00となります。来年もぜひ傍聴にお越しください。
★裁判所に提出された資料はこちらからご覧ください。